2007年03月
長かった冬が終わり、
春がそこまでやってきています
(暦の上ではもう春なのかな?)。
春はイタリアが
一番イタリアらしく見える季節。
パワーを取り戻した太陽の下、
緑は生き生きと輝き、小鳥たちが歌い
(イタリアの小鳥はホントに歌うんですヨ!)、
路肩の草むらの中からさえ、
パステル色の小さな花がいくつも顔を出し、
グレーがかった冬の景色を一掃してしまいます。

陽気さと明るさが再び戻ってくる春が、
イタリアに来てから本当に大好きになりました。

パスクア(イースター)は
そんな春の始まりのお祭りです。
キリストの復活を祝う宗教上の祝日で、
今年は4月8日にあたります。
カトリックの国イタリアでは、
パスクアはクリスマスと並ぶ大切な行事。
家族と過ごすクリスマスとは違って、
友達や恋人同士で出かけてもいいのが
パスクアの休暇。
そんなわけで、この時期は
「パスクアはどうするの?」が挨拶がわり。
カフェやお菓子やさんのウィンドーも、
卵形のチョコレートやハトの形のコロンバ
(上にアーモンドスライスや砂糖のかかったケーキ)など
パスクアのお菓子が並んでカラフル。

どれも日持ちするので、おみやげにもできます。
フィレンツェで有名なのは、パスクアの日、
午前中にドゥオモ広場で行われる「スコッピオデルカッロ」。
牛に引っ張られ巨大な山車が登場し、
ミサあと、最後にドゥオモの中から花火をくくりつけられた
張り子のハトが山車に飛び、爆竹のスペクタクルが始まります。

じつは私、フィレンツェに6年住んでいながら
まだ見たことがないのですが、今年は子どもを連れて行ってみよう!
当日フィレンツェに滞在する予定があれば、
ぜひ見に行ってくださいね。
ものすごい人出だそうですが、
10時ごろに行けば見られるようです。
文 SATOKO CHIHARA
写真 MARI OKADA
◆フィレンツェでショッピング
皮革製品、金細工、マーブル紙、モザイクなど、
現在でも職人がひとつひとつ手仕事で仕上げる伝統工芸の老舗と、
最新モードのブランドブティックが共存するのがフィレンツェ。
ショップでは、フラリと入って商品を自由に手にとる(店員は無視)
・・・というのは基本的にはNG。
欲しいものを店員にいって、あれこれ見せてもらうのが普通です。
高級店ほどその傾向が。
せっかくなので、セレブっぽい気分を味わってください!?
ブランド品は欲しいけど、そんなの面倒!という方には、
郊外のアウトレットがおすすめです。
値段も雰囲気も断然カジュアル。
街中にあるデパートはリナシェンテとコインの2つ。
有名ブランドの扱いは少なく、家庭雑貨、化粧品、カジュアル服飾など。
デパートなら、こまごましたものも一日にまとめて買えば免税になるのでお得。
◆ショッピング エリア&スポット
◇トルナブォーニ通り周辺

ブランドショッピングなら、トルナブォーニ通りと
そこから西へ入ったヴィーニャ・ヌォヴァ通りへ。
宮殿がまるごと店舗になっているフェラガモ本店は
堂々の風格(2階のミュージアムも興味深いので時間のある方はぜひ)。
ほか、グッチ、エミリオ・プッチ、ロベルト・カヴァッリなども
フィレンツェ発祥のブランド。
◇土産物の露店市


革製品やマーブル模様の文房具、民芸品などの露天が
軒を連ねているのが、金ピカ鼻のイノシシが目印の「ロッジャ新市場」や、
サン・ロレンツォ教会周辺など。
専門店の伝統工芸品とはもちろん質が違いますが、お土産には手ごろ。
いくつも購入する時には値段の交渉をお忘れなく!
ただし、露天市の周辺は観光客で常にごった返していて、
人ごみを狙ったプロのスリが出没することも。貴重品には注意を。
◇中央市場

レストランのシェフや家庭のマンマなど…
フィレンツェの料理人が集まるメルカート。
ビビッドカラーのイタリアン野菜や果物は
見るだけでも楽しいし、フォトジェニック!


生鮮食品だけでなく、乾燥ポルチーニやドライトマト、
スパイスやオリーブオイルなど、お土産に便利なパッケージも。
◇アウトレット
生産過剰や在庫、多少傷のあるものを処分するのが目的で、
ブティックとは異なるアウトレット。
品揃えやサイズには限りがあり、返品や交換はできないのが一般的。
とはいえ、もちろん免税もしてもらえるので、あのブランドが!
日本では考えられない値段になるのはやっぱり魅力。
フィレンツェから車で30分~1時間の近郊に点在。
詳しくは下記(③半日トリップ)をご参照ください。
文 SATOKO CHIHARA
写真 MARI OKADA
◆ピサの斜塔

写真提供:Mr.Hakoda
ユネスコ世界遺産のピサの斜塔。
イタリアといえば斜塔というくらい
馴染み深いモニュメントですが、
実際に見たらその傾き加減には本当にビックリ!
フィレンツェ中央駅から列車Rで約1時間、ピサ中央駅下車。
斜塔のあるドゥオモ広場まで徒歩約30分。
斜塔入場は予約制(運がよければ当日すぐに入場できることも)。
◆ワイナリー見学

トスカーナはキャンティやスーペル・トスカーナといった名品を生産する、
世界屈指の名醸地。
以前訪れたのは、ヴェラッツァーノというキャンティを造る古城。
ガイドとともにワイン醸造の過程を見学したあと、テイスティング。
生ハムやイノシシのサラミ、フルーティなオリーブオイルをつけたパンが
おつまみに出て、ワインもグラスで数種類サービス。
デザートに、ヴィンサントという甘いワインと、
カントゥッチーニ(硬いビスケットでヴィンサントに浸して食べる。美味)
まで出て大満足。直売のワインもお土産に買いました♪

写真提供:Artimino
個人ではなかなか予約も難しいので、ツアーがおすすめ。
日本人のソムリエが案内してくれるもの、畑も訪れるものなど
いろいろあるようです。
英語のバスツアーに参加という手もあります。

◆アウトレット
フィレンツェ近郊にはアウトレットが点在しています。
モンテバルキにある「プラダ」のアウトレット、
「グッチ」を中心に各ブランドの直営アウトレットが
ブティックのように並んだTHE MALL(ザ・モール)は
すでにおなじみですが、 ほかにも、フェンディやロエベ、
ドルチェ&ガッバーナなどの直営アウトレットがあります。
特にコレといったブランド指定がない人には、
2006年にオープンしたばかりの、
90店舗以上の大規模なアウトレット・ヴィレッジ
(バルベリーノ・デザイナー・アウトレット)もおすすめ。
敷地内に川や広場まであって、ちょっとしたテーマパークのよう。
いずれもアクセスが面倒なので、
各社が催行するツアーやトランスファーを利用するのが便利です。
文 SATOKO CHIHARA
写真 MARI OKADA
◆ウフィッツィ美術館

ルネッサンスを代表する画家たちの傑作が集結。
ボッティチェッリの「ビーナスの誕生」「春」や
レオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」、
ミケランジェロの「聖家族」など、
教科書で一度は目にしたような超有名な絵画が目白押し。
美術にさほど興味がなくても、
フィレンツェを訪れたら一度は見ておきたい必見ポイント。
入館には行列が必至なので、
事前に電話予約しておきたい。
(055-294883。予約料金3ユーロ。2007年3月現在)
見学所要時間2時間程度。

↓
◆アカデミア美術館
フィレンツェではおなじみのミケランジェロ作のダビデ像
(ヴェッキオ宮殿前とミケランジェロ広場にレプリカが立っています)。
やっぱり、オリジナルの迫力、美しさは一見の価値あり!
(はじめて見たときは感激でした)
ウフィッツィと並ぶ人気の美術館なので、
事前に電話予約がベター。
(予約料金3ユーロ。2007年3月現在)
↓

美術館巡りの合間にちょっと休憩。イタリアンジェラートはいかが?
↓
◆パラティーナ美術館
ピッティ宮殿2階にある美術館で、
16、17世紀の絵画を中心にした
メディチ家のコレクション。
画家や年代別など系統立てて分類された
ウフィッツィ美術館とは大きく異なり、
傑作といわれるような作品も
各部屋の装飾として置かれているのがおもしろい
(が、目当ての作品を見逃さないように要注意!)。
個人的な思い出話ですが、
私はここにあるラファエロの「小椅子の聖母」
(ルネサンス期に描かれた聖母像の頂点といわれる作品)
がどうしても見たくて、イタリア巡りツアーの半年後に、
一人旅でフィレンツェを再訪しました。
文 SATOKO CHIHARA
写真 MARI OKADA
◆ドゥオモ

ルネッサンスの代表的な建築で、フィレンツェの象徴ともいえる大聖堂。
街の権威を示すために作られたというだけあって、その姿は威風堂々としていますが、
クーポラの曲線と、ピンクやグリーンの色大理石の繊細さが、
「花のサンタマリア大聖堂」という名前どおりの、女性的なイメージです。
クーポラに上る階段は464段と少しキツイですが、
ここからの眺めは映画になる程!

ドゥオモ前のサン・ジョバンニ洗礼堂の東の扉は、
ミケランジェロが「天国の門」と讃えた傑作で、こちらも必見です。
(オリジナルはドゥオモ付属博物館所蔵)
↓
◆シニョリーア広場

ヴェッキオ宮殿が立つ広場。
かつては政治的、社会的な中心地だったそうです。
「ネプチューンの噴水」「コジモ1世の騎馬像」ほか、
数多くの彫像が立っています。
ワタベで手配している挙式会場としても人気のヴェッキオ宮殿。
内部見学には、セキュリティーチェックがあるため
入場に時間がかかることも。
(ネプチューンの噴水後方の入口が比較的すいています)
ちなみに、シニョリーア広場からヴェッキオ橋に出る回廊が
ウフィッツィ美術館の入口。
↓
◆ヴェッキオ橋

橋の両側に、フィレンツェの伝統的な工芸品・金細工の
店が軒を連ねるユニークな造りの橋。
何か一つ、記念にアクセサリーを、と考えているなら、
ぜひヴェッキオ橋で。
(タックスフリーのシールが貼ってある店では免税手続きが可能)
店の2階部分は、ヴェッキオ宮殿と対岸のピッティ宮殿を結ぶ
約1kmにも及ぶ回廊になっていて、予約で見学が可能な日も。
その名のとおり、フィレンツェ最古の橋。
(ヴェッキオ=古いという意味)
橋の上では、アルノ川を眺める人、写真を撮る人が思い思いの
ひと時を過ごしています。

↓
◆ミケランジェロ広場

ここから見る景色は、まるで絵葉書かポスターのよう。
フィレンツェの街が一番美しく見える、絶景ポイントです。
朝、昼と時間帯それぞれに趣ある景色が見られるけれど、
夕暮れから、建物がライトアップされる時刻はとくにロマンティック。
観光客はもちろん、地元の人にも愛されるスポット。
文 SATOKO CHIHARA
写真 MARI OKADA