2007年05月

アルノ川沿いに3km以上にもわたって広がるカッシーネ公園で、
毎週火曜日の午前中、フィレンツェで一番大きなメルカート(市場)が開かれます。
市内から17番Cのバスに乗り、終点で降りたところがメルカートの西端。
このあたりは靴屋さんの屋台が並ぶところです。

10ユーロ均一の安さ自慢の店から、
値段は(メルカートにしては)ちょっと高いけれど
見本市かなにかの流れものなのか?とおぼしき
個性的な靴も置いてあるような店までと、玉石混合。
一通りざっと見て、お店の目星をつけておきます。
店の前には、試着用のカーペットや鏡も置いてあったりして、
みんなけっこう真剣に選んでいます。
それから、カジュアル、婦人服、ワイシャツ、水着、
下着、パジャマなどそれぞれ専門の衣料品屋台が続く中、
ときどき、台所用品、手芸用品、生地、工具などの
雑貨専門店も混じる「衣料品、雑貨売り場」。
ちなみに、衣料品も、屋台のバンの中に
フィッティングルームがしつらえてあり、試着可能らしい。
「ちょっと、これの1サイズ上のも出してみて!」なんて、
店の奥からシニョーラ(おばさん)の声が聞こえてました。
そのほかの個性的な店では、
本屋さん、 
ギャラリー、 
なんとペットショップも!! 
お花屋さんがあり、それから東の端までは主に食料品売り場。


新鮮な果物や野菜を中心に、フレッシュチーズやスパイス、
ドライフルーツの専門店もあります。
ここまで、左右のお店をひやかしながらぶらぶら歩いて40、50分。
お腹がすいたら、バール屋台へ! 
ポルケッタ(子豚の丸焼き)やランプレドット
(牛の胃袋の煮込み)を挟んだパニーノを買って、一休み。
お店の前にテーブルと椅子を用意しているところもあるけれど、
川沿いのベンチが木陰もあっておすすめ。

今日の私の目当ては、食べごろフルーツと、靴。
地元産(nostrano)の札がついた桃、アプリコット、
いちごを買って、さっき目星をつけた店を探しながら来た道を戻り、
欲しかったような靴も30ユーロでゲット!
そろそろ午後1時なのか、店じまいを始める店もちらほら…。
なんとも充実の半日でした。
文・写真 SATOKO CHIHARA

5月はバラの季節。緑濃くなる街の中、フィレンツェ市が管理する
バラ園が約1ヶ月オープンします。
場所は、ちょうどミケランジェロ広場の西方下に位置し、入場は無料。
もともとバラの試験場として運営されていたものが一般に
開放されるようになりました。
緑の芝生に囲まれた庭園の中、100種類以上の
さまざまなバラが咲き乱れ、遠方には、ドゥオモ、ジョットの鐘楼等、
素晴しい眺めが広がります。

週末は、本を読んだり、日光浴をしたりと家族連れやカップル、
人々の輪で賑わいます。

そして、フィレンツェ市と京都市が姉妹都市であることから、なんと!
ここには京都高台寺縁の日本庭園があります。
無・不変を象徴する松を植え、両国、あるいは京都市民とフィレンツェ市民の
友好が、将来も永遠に続くことを念願して“松籟庭園(しょうらいていえん)”と
命名されています。
日本語の説明書きも・・・

この季節、ミケランジェロ広場に行かれたら、是非、こちらにも足をお運び下さい。
美しい花々がお待ちしてます!
文・写真 TOMOKO OKI

わたくしごとですが、5月8日は結婚記念日です。
イタリアでは、花嫁の衣裳は、結婚式まで新郎に見せてはいけない
という慣習があり、私のドレスも、試着から仮縫い、仕上げまで
何度か一人で通って、受け取ってからもカバーをかけたまま部屋に吊るしてありました。
当日の朝、仕度をすませた私のもとへ、ブーケを持って迎えに来た彼を見た時、
はじめて彼にドレス姿を見せるという恥じらい?緊張?で、胸はドキドキし、
一瞬、まわりの景色が白く霞んだのです。
まるで、そこには彼と自分しか存在しないかのように!
あまりの気持ちの高まりに涙があふれました。
先日、フィレンツェにいらしたお客様も、やはり、
日本で作って持っていらっしゃったドレスも、髪型も、
すべて結婚式まではご新郎様には内緒にしたいということ。
イタリアでは普通ですが、私たちのお客様ではちょっと珍しい、
素敵なこだわりです。

前日ご新婦様がリハーサルメイク、フィッティングをしている間、
ご新郎様には外で時間をつぶしていただき、
当日の朝は別々の場所でお仕度をしていただきました。
お仕度の整ったお二人が始めて顔を合わせた瞬間、
ご新郎様の顔に驚きと賞賛と、そして本当に嬉しそうな表情が広がり、
一方、明るく活発な印象のご新婦様が、恥ずかしそうに少し緊張された表情で、
「泣いちゃいそう・・・」とつぶやく様子がとても可憐でした。
お二人の気持ちが手にとるようにわかり、
横にいた私も思わずもらい泣きしてしまいそうになった一瞬でした。

結婚式はお二人の大切な一日です。
私たちスタッフは全員、その一日のお手伝いをさせていただくことが、
心からの喜び!というメンバー。
パンフレットにはない、お二人だけの「こだわり」にも、
できるだけお応えできれば・・・と考えていますので、まずはご遠慮なくご相談ください!!
ところで、自分の話に戻りますが、私は大好きな黄色いガーベラで
ラウンドブーケを作るのが念願だったのに、
「結婚式は白のキャスケードよ。絶対!」という母の強い言葉に押されて、
アッサリ注文を変更してしまいました。
これだけが5年たった今でも後悔していること!
結婚式は一生に一度のことですものネ…。

文 SATOKO CHIHARA
写真 (イメージ)WATABE WEDDING